この網は小魚を捕獲する網で nassa da pesca とよばれるもの。これがあちこちに干してあります。
網目のあいまにパンくずなどのエサを入れ込み、夜、海底に下ろし、朝に引き上げると
小魚がたっぷりと網にかかっているという、実にシンプルな仕組みのこの網。
この nassa da pesca 、ガッリーポリの漁師たちが手作りしているもので、葦とワイヤーを巧みに使って作られる、ガッリーポリならではの伝統的な手工業品、近年、このnassa da pesca を作れる職人さんの高齢化が進み、何百年も受け継がれてきた網づくりの技術が消滅してしまう危機に瀕しているのです。
ガッリーポリの街かどにかざられている nassa da pesca, その美しい形と、繊細なつくりから、近年インテリアグッズとして再評価され始めていて、レッチェのレストランなどでランプシェードに使われ始めたりしているんです。